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今回のマンフクコラム。
テーマは、「GNSSローバーでサクッと土量計算」だ。
使用するのは、ユーザーが増加中のGNSSアンテナ「Leica iCON gps 160(以下、gps160)」。
この製品、実は非常に使えるやつなのである。
manfukuの営業チームも日々、この製品のできるのことには驚かされており、
その奥深さに「実はこんなことができるのか!」とか「こういう使い方もありかも!」と、
gps160 にはまだまだ隠されている魅力があると考えていて、
早くその実体を掴まなければと、ポジティブなもどかしささえ感じている次第だ。
さて、そんなGNSSアンテナ「gps160」の機能で、現在リアルにユーザーたちから“使える!”という声をいただいているのが、今回のテーマの「土量計算」なのである。
レーザースキャナでもない、ドローンでもない、トータルステーションでもない。
GNSSアンテナを使用する華麗なる土量計算。
本記事を通して、ぜひそのニュアンスだけでも感じていただきたい。
また、気になる点や、実際に体験してみたいという方はぜひ気軽に問い合わせてほしい。
無理な押し売りはmanfukuでは一切していないので、ご安心ください!
まずは、こちらの動画から!
約45秒ほどの動画なので気軽にご覧下さい。
↑ザクザクと変化点に当てていくイメージで作業できる。
動画内では2人で作業をしているが、1人でももちろん作業可能だ。

↑ライカのGNSSアンテナ「gps160」で行った土量計算の結果。
これがなんとPC作業不要=結線不要でできちゃうのだ。
このスピードでザクザク測れる。
↑リアルにこのスピードで計測ができる!
レーザースキャナやドローンでも、
もちろん効率的に土量計算はできるのだけど…。
現場での土量計算にはいくつか方法がある。
その作業の効率化が感じやすいツールとして挙げられるのが、レーザースキャナやドローンではないだろうか。
しかし、それらには導入コストや現場と作業者の適性を考慮しなければならない。
企業には色んな現状や環境があるものだ。
そして、レーザースキャナやドローンの導入が難しい場合にはトータルステーションなどでその作業を行うことになるだろう。
しかし、その場合にはその作業を行う社員の数や日数が必要だ。
ある建設会社の方からは「約3日間かかってしまった」や「作業で丸一日つぶれてしまった」という声も聞かれる。
今回みなさんにお伝えするGNSSアンテナ「gps160」での土量計算は、「レーザースキャナやドローンの導入は難しい、けど、トータルステーションなどで行っている作業の効率をぐっと向上させたい」というユーザーにハマる技術ではないかとmanfukuでは考えている。

↑アンテナの重さはバッテリーを含んで1.6kg。
求めるデータの精度にもよるが、
軽さを基準に機材を選択した方が適している現場もあるだろう。

↑今回の簡単土量計算で使用したGNSSアンテナ「Leica iCON gps 160」。
本体にも画面がついており、操作可能&分かりやすい。
衛星の情報が取得できる現場であれば、本当に使える!
PC作業不要でその場で計測結果が分かっちゃうのだ。
このGNSSアンテナ「gps160」を使用した土量計算。
衛星の情報を取得できる現場での使用が前提となる。
GNSS作業のいいところは、なんといっても盛替え作業がいらないところ。
器械設置不要で、計測とほぼ同時に座標の取得が可能だ。
ちなみにデメリットは通信費などのランニングコストが必要な点。テザリングかSIMを挿入して通信を行うため、そのコストがかかる。
また、衛星の補正情報サービスの契約も行わなければならない。
しかしながら、格安SIMや補正情報サービスも多様化しており、
manfukuでは約6000円/月での運用方法を提案している。
ちなみにライカのアプリは買い切りのため、月々のアプリ使用料は不要だ。
非常にシンプルなコストで運用が進められるのではないだろうか。
――圧倒的な作業効率化とこのランニングコストを天秤にかければ、その費用対効果はポジティブに感じられることになるだろう。
変化点をザクザク測っていくだけ。
gps160を使用した土量計算の流れをご紹介!
ここからは、gps160を使用した土量計算の流れをご紹介する。
ポイントは何といってもPCでの作業が不要であること!
点群処理ソフトや結線の作業をせずに、タブレット上で土量計算の結果まで確認できてしまうのだ。
ちなみに、今回行った土量計算の結果は約854㎥。
その規模の測定を約15分で行うことができた。

↑今回の現場での土量計算結果は、約854㎥。
その規模の測定を約15分で行うことができた。
ちなみにこの日は小雨が降っていたが、天候に左右されずに作業を行えた。

↑GNSSアンテナ「gps160」の動きは、
専用のタブレットにリアルタイムで反映される。

↑ライカの建設系アプリ「iCON site」を使用する。
このアプリ、あまり知られていないが実は結構優秀なやつだ。

↑ライカの建設系アプリ「iCON site」の画面。
土量計算を行うために「体積」の機能を使用する。

↑ライカのGNSS「gps160」での測定時の様子①
変化点でひたすら測定ボタンを押していくだけだ。
そうすると、だんだん土山の形が表現されてくる。

↑ライカのGNSS「gps160」での測定時の様子②
変化点でひたすら測定ボタンを押し続ける。
前の画面に比べると約40秒で約20点測定ができていることが分かる。
(画面右下赤枠部分は画面録画時間。それを比較した。)

↑すべての変化点を当たったあと、ボタン1つで結線可能。
メッシュを張ることができている。

↑計算方法を選択する。
ここで「ストックパイル」を選択する。

↑あっという間に体積計算の結果が表示される。
これはCSVとしてエクスポートも可能。
↑ gps160 の製品カタログをダウンロードする
簡単な分、誤差も大きいんじゃないの?
いいえ!再現率も結構いい感じなんです。
変化点をザクザク当てて測定ボタンを押していくだけで、土量計算が可能になるライカのGNSS「gps160」。
これだけ簡単なのだから、精度もザックリしているのかと思いきや、実はそうではないのである。
前述の現場をライカのレーザースキャナ「RTC360」でも測定した。その結果を比べると、数%しか差がなかったのである。
また、別の現場でも「gps160」とトータルステーションで計測結果の差をあるユーザーが比較した。
その計測結果はほぼ同等であり、トータルステーションでその結果を出すために約3日間という日数が必要だったという。
PC作業不要!結線不要!
雨天でも夜間でも使用可能!
…「gps160」って、結構使えるのでは?
GNSSアンテナ「gps160」を使用した土量計算の技術をお伝えしてきたが、
メリットは、「PC作業不要」「結線が不要」「雨天・夜間でも使用可能」と複数ある。
これらはそれぞれシンプルなメリットにも見えるが、体感しやすい要素でもあるだろう。
manfukuの営業担当は、これらのメリットを“プライスレス”と表現する。
確かに作業者や現場が割とシビアに抱える問題であり、
これらを解決する製品や技術は限定的ではないだろうか。
月額料をダラダラと支払うアプリを使用して解決できるものでもない。(ライカのアプリは買い切りで、月額使用料は不要だ。)
作業時間や現場の環境といった、変則的なことを効率化してくれる製品の1つが「gps160」だろう。

↑土量の計算だけでなく、表現方法も工夫可能。
こんな風に色別で表示することもできる。

↑ある現場にて。
レーザースキャナでも計測したが、
機材を抱えて土山を登る作業は結構緊張感がある。
かたや、GNSSはその緊張感が軽減される印象だ。

↑あるユーザー。
計測の感想は、「簡単すぎて測定ボタンを押すことに飽きた。」とのこと。
gps160の作業のシンプルさが伝わる感想だ。
土量計算以外にも。
トリンブル社マシンガイダンスシステムの固定局にもなれたり、
斜めで測るGNSSローバーにもなれる。
今回は土量計算にスポットを当てたが、この「gps160」の得意としていることはそれだけではない。
トリンブル社マシンガイダンスシステムの固定局としても運用をすることもできるし、
斜めで計測できるGNSSローバーとしても使用することも可能だ。(※一部機能オプション)
土量計算に「使える!」というユーザーたちも、最初から土量計算のためではなく、
固定局のためや、斜めで測れるGNSSローバーのためにgps160を導入している。
そういった別のゴールを持ちながら、土量計算の機能も併用して活用しているのだ。
1つの目的やゴールのために、1つの製品を充てていくのではなくて、複合的に1つの製品を活用する。楽しむ。
それができるのが、「Leica iCON gps 160」なのだ。

↑トリンブル社のマシンガイダンスシステムの固定局としても活用可能。

↑斜めで測れるGNSSローバーとしても使える。
水中や入りにくいところにも、この斜め測定が使える。
ライカの製品は高い?
「ライカの製品はとにかく高い」というイメージを持つ人も多いだろう。
もちろん、導入コストが高い製品もあるが、実は長期的に見れば運用コストを含めると他社メーカーと大差ない場合もある。
manfukuでは、ライカ社製品を「iPhoneぽい」と表現することが多々ある。
その直感的な操作性だったり、ブランドの連動性だったり。
ライカの製品って、「イマイチわからない。」「イメージしにくい。」「よくわからない。」かもしれないが、
なかなかユーザー思いに設計されているので、実機を通してそれを感じていただきたい。
1度ハードを導入すると、高頻度でアップデートが行われているため、
新しい機能のために買い替える、といったことが起きずに済むことが多いのもライカ製品の特長だ。
これも、長期的に見ればコストにつながっていく事柄だろう。

↑GNSSアンテナ「Leica iCON gps 160」は、いろいろ使える可愛いやつだ。