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2024年8月13日(火)。
本音系ユーチューブでお馴染みの有限会社ミナミ様(愛知県稲沢市)にて、座談会を開催した。
参加してくださったのは、有限会社竜王興産様(滋賀県草津市)の寺島氏と株式会社京建設様(滋賀県大津市)の山本氏だ。
本記事では、当日の様子をみなさまにお伝えする。
↑有限会社ミナミの服部氏(左)。
有限会社竜王興産の寺島氏(中央)と株式会社京建設の山本氏(右)。
それぞれの思いを語り合う。
業界の未来について考える、3社が集まった!
今回の対談に参加してくださった3社は、ICT施工機器を積極的に導入しながら施工を行っている。
土木工事や舗装工事が、各社の主軸だ。
――彼らは何を基準に製品選定を行い、どう将来を見据えているだろうか。
特に有限会社ミナミ様と株式会社京建設様は、
ライカ社の測量機器やレーザースキャナ・マシンガイダンスシステムを使用していることが共通している。
同社の製品を実際に使用する彼らの声にもご注目いただきたい。
↑技術や情報の交換を行う服部氏と山本氏。
――マシンガイダンスシステムの使用感って、実際どうですか?
山本氏:ライカのマシンガイダンスシステムは世界測地系がそのまま使えたり、ひと手間がいらないじゃないですか。
服部氏:はいはい。
山本氏:滋賀県はライカではない競合他社のシステムを使っている所が多いんですけど、そのメーカーの機械って少しだけひと手間がかかる。
そして、ソフトウェアも非常に優秀だけど、分かりにくい。
服部氏:それが好きだって言ってる人もいるけどね。
山本氏:ライカのソフトウェアって、難しく感じるんですけどボタン1個で変わるじゃないですか。
Leica iCON Officeも英語表記でまったくわからないけど、「このボタン押せばいいですよ」ということが分かればそれで分かるし、
建設システム社のSiTECH 3Dで作ったデータをボタン一個押せばそれで良いようにやってくれる。他社のソフトウェアは、そうはいかないことが多い。
今のライカのやつなんかは、逆にSiTECH 3Dから吐き出したLandXMLをUSBに入れて直下フォルダに直接もっていける。
新名(manfuku):あれがすごい良いですね。他社ではLandXMLを直接読み込ませるって、実はあまりできないです。
山本氏:逆に言うと、ライカは他のソフトメーカーとあまり提携していないから、ひと手間を加えるという欲がないのかなと思う(笑)。
「うちはLandXMLデータを直接読め込めますよ」という、ライカの大らかさがいいじゃないですか(笑)。
――マシンガイダンスシステムは実際の重機の動きと画面の動きとの連動感も大切であり、購入前にPRされがちなところだ。
しかし、データの読み込みプロセスも業務に大きく関わってくるため、製品選定時に知っておきたい要素でもある。
↑ある日の京建設株式会社様の現場にて。
バックホウのマシンガインダスシステムを2Dと3Dで運用できるように
セットアップを行った。
――使っていくことで、分かること。
服部氏:ライカの商品は自分で取り付けられるんですよ。
寺島氏・山本氏:あー、なんとなくわかります(笑)。
服部氏:他社のアスファルトフィニッシャーのシステムは、2日間かけて専門職の人たちが組み込む。
1回ばらしたら、また2日かけて組み込んで…となってしまうんですよね。でも、ライカのシステムはだいたい2時間くらいで取り付けられる。
それで、自分たちでキャリブレーションして…レンタルでどんなフィニッシャーを使うことになっても、
自分たちで取り付けられるっていうのが良いところだと思うんですよね。そして、製品の構造自体が考えられている、とてもシンプルに。
山本氏:確かに直感的にいけるという雰囲気がありますもんね、ライカの製品って。なぜか。
服部氏:そうなんですよ。だから、「Leica iCON CC80(*1)」 のようなバックホウのシステムでも、自分で取り付けについて理解できる。
他社の製品は月に掛かるコストが高かったりする場合もあるじゃないですか。
山本氏:ちょっと言い方が悪いですけど、他社のマシンガイダンスシステムの利用料ってわざと少し高くしてるんかな?って感じるときがある。
服部氏:共通仮設費で確かに生産性が上がる部分もあるんだけど、工期延長になるとメーカーが得するようになってる(笑)。
――製品導入時はどうしても製品購入費を並べて検討することとなるが、その後の運営で必要となってくるコストも抑えていきたいところだ。
*1 「Leica iCON CC80」は現在終売。Leica CCシリーズとして、他機種が発売中。
↑「Leica iCON CC80」を見せながら。
本製品はもう終売機種となっているが、CCシリーズは他にも展開されている。
↑有限会社ミナミ様のある日の現場にて。
同社はアスファルトフィニッシャーでマシンコントロールシステムを使用する。
この写真撮影時は、より高い施工精度を追求するために施工テストが実施された。
雨が降ってきたため、設置したシステムが素早く撤収されていた。
――トータルステーションも、使ってみて分かることがありますよね。
山本氏:今までは他社のトータルステーション(以下、TS)を使っていたんです。
でも、ライカのTSを見て「俺も欲しいな」と思って購入しました。やっぱり、ライカのTSはモノが良いです。測量した時に、ちょっと違うなって感じ。
新名(manfuku):実は服部さんは、ライカのTSしか使ったことないんですよ。最初が、Leica NOVA MS60です。
山本氏:僕が最初に買ったのは、Leica Flexline TS06なんですよ。マニュアル機です。
でも、あるソフトメーカーとの互換性が業務上必要だったんで、他社系になっていった。
けど、ライカのTS16も業務上使えることとなって買ったんです。他社のTSが悪いとかではなくて、ライカのTSが良すぎる。
寺島氏:そうです。他社のTSが決して悪いとかではない。
新名(manfuku):そうなんです!
山本:器械設置にしても良さがある。他のメーカーを使っていれば、それがよりわかると思います。
服部さんやったら、当たり前にされていることが良すぎるんです。新名さん、ちょっとこの机の上にMS60置いてみてよ(笑)。
・・・バッテリーがでかいなあ!
↑会話の中に登場した、Leica NOVA MS60。
点群も取得できるTSだ。
――使えるトータルステーションの機能。
山本氏:ライカのTSはオートハイト機能もいいですよね。他社はついていない。めちゃくちゃ便利な機能です。
レーザー求心も便利やし、他のメーカーのを使っていればそれらの良さがよりわかる。
要するに、ライカが当たり前にできることが他社ではできない。TS用ソフトウェアのCaptivate(キャプティベイト)もめちゃくちゃいいね。
対辺チェックに使ったけど、結果もすこぶる良かった。説明書がいらない。直感的に触れる。
他社でも同じような機能があるけど、使い方を聞かないとわからなかった。
服部氏:ライカのTSは点検も自分でできるんですよ。
山本氏:それまだやったことないです。
服部氏:日本は「点検したか?書類を出しましょう。」という流れだけど、おそらくヨーロッパは違うんじゃないのかなあ。感覚の違いですよね。
山本氏:モーター音も聞いてみたい(笑)。
服部氏:わはは。
山本氏:パワーサーチ機能の振り向きが良すぎる。
新名(manfuku):Leica TS16のモーター音も静かですけど、MS60のモーター音も段違いに良すぎる。
モーター音を基準に製品選定してライカのTSにするユーザーさんもいらっしゃるくらいですよ。
山本:これびっくりするな。先にこっちを見てたら、こっちを買うてたわ。
一同:はははは。
山本:ほんのちょっとだけスキャンしたいなというときは、BLK360よりも良いかもですよね。器械点に座ってるし。
寺島:使い方として良いかもですよね。
↑和気あいあいとした雰囲気で時間が流れる。
↑Leica NOVA MS60のデータ抜粋。
画像と点群データが表示され、さらに座標データも表示できる。
↑ライカのオートハイト機能のイメージ。
これが見やすくて、精度が良いと使用者から地味に評判だ。
――ポリラインももっと、普及していってほしい。
服部氏:うちでは、ひとりだけめちゃくちゃ通常の普通のTS管理にまわって、TS管理のデータを作ってからポリラインを作っています。
山本氏:あれは発想がすごいですね。
服部氏:TS管理のデータを作ってポリラインのデータを作ると実際の高さと若干変わってくる。
山本氏:やっぱりTSの方が優秀なんですかね、高さに関しては。
服部氏:三角網で規格が日本ではパチッと出来上がっちゃってる。
山本氏:ヨーロッパではポリラインの市場が出来上がっている。ポリラインの考え方がユーザーに浸透してきたら、変わりますよね。
ポリラインって?
ポリラインは、モデルを連続した線分や曲線で構築していくことを意味する。
日本では三角網(TIN)での3次元モデル作成が主流だが、ヨーロッパではポリラインを使用することが普及している。
服部氏と山本氏が主軸で使用するライカ社はヨーロッパ発のメーカーのため、ポリラインに対応している。
モデルを作成する現場によって(勾配の違う現場やカーブの再現が必要な現場)は滑らかな結線が適している場合があるため、
三角網とポリラインでデータの作成が認められるようになると、さらに3次元が加速するだろう。
↑三角網データ(左)とポリライン(右)のイメージ。
【それぞれWikipediaより引用】
↑有限会社ミナミ様の服部氏。
本音系ユーチューブチャンネルはこちらから。
――レーザースキャナも使用中。
山本氏:モノって、出会う順番があるじゃないですか。
先にBLK360 G1(BLK 360 G2の前機種)を見たから買ったけど、今、RTC360を見たら、RTC360が欲しくなる(笑)。
服部氏:ソフトウエアも一緒ですよ(笑)。
僕、BLK360で4000器械点くらい撮りましたよ。9mピッチくらいで、いつも朝4時くらいから。
山本氏:ターゲットの自動認識にもコツがいりますよね。結局、点群密度の設定とターゲットがしっかりそこに写って点群化するかが大切だと思っています。
服部氏:認識したり、しなかったりするよね(笑)。
山本氏:幸い、ICTの現場を担当させていただいてるんですけど、ドローンの時はドローンを飛ばす。
ちょっとした路線を計測する時は、借りてでもRTC360でやろうと思いましたね。
BLK360 G2はG1よりももっと早いと聞いてるんで、興味があります。G1も悪くないんですけどね。
山本氏:この量の点群がサクサク動くTREND-POINTもすごいですね。
↑ライカ社の製品をメインに連動させながらICT施工を進めている両氏。
――それぞれの動きが、未来への懸け橋になり得る。
山本氏:こういうこと言ってると、ライカ信者やって言われるな(笑)。
服部氏:うちの「未来施工への架け橋」というキャッチコピーは、ただ“ICT施工をやっていく”という意味ではないんです。
今出来上がっているルールですよね、国土交通省の要綱に沿うと現場にそぐわない3Dモデルを使用せざるを得ない場合がある。
それは、シェア率の高い測量機器メーカーや測量関連のソフトメーカーも一緒に考えていかなければならない。
でも、そういうことを変えていくことは容易なことでなくて。
俺が生きてるうちは変えれないんだろうけど、架け橋にはなるだろう、という思いがある。
寺島氏:架け橋になるという考え方、すごく共感できます。
山本氏:きっかけがいるじゃないですか。何かが変わるときには、何かの亀裂が入らんことには終わらんやろうし、誰かがせなあかんのやろうし。
俺らにはそんな論文書く頭はないけど(笑)。
昔の言い回しのような、「俺らの時はな…」ではなくて、現場での積み重ねを「経験」という言葉にすれば、若手の子らも話が聞きやすいかな、と思います。
服部氏:経験工学は大事だね。
――以上で、本座談会は終了となった。印象的だったのは、彼らの熱が冷めそうになかったこと。
愛知県と滋賀県で、それぞれの環境や状況が異なる同氏らの時間が重なったことが非常におもしろかった。
↑今は終売のライカのレベル「Sprinter150」をテストする株式会社京建設の山本氏。
↑SNSでも、発信を活発に行っている有限会社竜王興産様の寺島氏。
同社が開催した子どもも参加できる現場説明会の様子はこちらから!
↑朝から夕方まで、たっぷりと情報を共有しあっていた。